本家SCHDの構成銘柄|どんな会社をどのセクターで持つか

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クマっち

「SCHDが人気なのはわかったけど、実際どんな会社が入っているのか、イメージできないんだよね」

ふくりん

「私も楽天SCHDを積み立てているんですが、正直、買った当初は中身をちゃんと見ていませんでした」

SCHD(シュワブ・米国配当株式ETF)は、約100社の米国株を集めた高配当ETFです。「増配の質で選ばれた企業」という基準で、組み入れる銘柄が決まります。

ETF(上場投資信託)とは、株式のように証券取引所でリアルタイムに売買できる投資信託のことです。

とはいえ「増配の質」と言われても、具体的な顔ぶれが見えないとイメージがわきません。私も最初はそうでした。

この記事では、運用会社が公表しているデータをもとに、SCHDの構成銘柄トップ10とセクター(業種)別の比率を見ていきます。読み終わるころには、SCHDというETFの「性格」が具体的につかめるはずです。

目次

SCHDの構成銘柄とは?「配当の質」で選ばれた約100社

SCHDの銘柄が決まる3つの前提(約100銘柄・ルール選定・年1回入替)

SCHDの構成銘柄とは、連動する指数のルールで選ばれた約100社の米国株のことです。運用会社が自由に銘柄を選ぶのではなく、「Dow Jones U.S. Dividend 100 Index」という指数の条件に合う会社を、そのまま組み入れます。

指数(インデックス)とは、日経平均やS&P500のように、市場のまとまった動きを表す数値のことです。

この指数は、まず「10年以上つづけて配当を払ってきた米国企業」だけを残します。そのうえで、財務の健全性・収益性・配当利回り・過去5年の増配率という4つの指標でスコアをつけ、上位およそ100社を選びます。

出典:S&P Dow Jones Indices(Dow Jones U.S. Dividend 100 Index)楽天投信投資顧問 月次レポート(2026年7月末時点)

増配とは、企業が配当金を前年より増やすことです。

クマっち

「運用のプロが選んでるわけじゃないんだ?」

ふくりん

「そうなんです。私も指数の名前は聞いたことがあったんですが、担当者の好みではなくルールで決まる、というのは調べて初めて知りました」

つまりSCHDの中身は「長く配当を続け、財務も比較的しっかりした会社」の集まりです。SCHD全体の位置づけを先に知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。

SCHDの構成銘柄トップ10|どんな会社を持っているか

SCHDの組入上位10社と業種・比率(2026年7月末時点)

2026年7月末時点の上位10社は、ヘルスケアと生活必需品の大型株が中心です。

銘柄業種比率
アボット・ラボラトリーズヘルスケア4.7%
アムジェンヘルスケア4.4%
メルクヘルスケア4.4%
コカ・コーラ生活必需品4.3%
ユナイテッドヘルス・グループヘルスケア4.2%
ホーム・デポ一般消費財・サービス4.1%
シェブロンエネルギー4.0%
P&G生活必需品4.0%
ベライゾン・コミュニケーションズコミュニケーション・サービス3.9%
ペプシコ生活必需品3.8%
2026年7月末時点。比率はいずれも概数で、将来の構成を保証するものではありません

出典:楽天投信投資顧問「楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」月次レポート(作成基準日2026年7月31日)

上位10社を合計しても、全体のおよそ4割です。1社あたりの比率は多くても4%台に抑えられるルールなので、特定の会社に大きく偏ることは起きにくくなっています。

クマっち

「全部、聞いたことのない会社かと思ってた」

ふくりん

「私も同じイメージでした。実際に一覧を見たら、家の中に商品がある会社がいくつも並んでいて意外だったんです」

一覧をながめて私がいちばん意外だったのは、コカ・コーラやP&G、ペプシコなど「商品を知っている会社」が多かったことです。製薬会社や、日用品・飲み物のメーカーが目立ちます。逆に、時価総額トップのハイテク企業はほとんど入っておらず、そこがSCHDの性格をよく表しています。

SCHDのセクター比率|ヘルスケアと生活必需品が2本柱

SCHDの業種別構成比率の棒グラフ(2026年7月末時点・GICS分類)

セクター(業種)別に見ると、ヘルスケア21.1%、生活必需品19.8%、エネルギー15.2%の3業種で、全体の半分以上を占めます。

セクター比率
ヘルスケア21.1%
生活必需品19.8%
エネルギー15.2%
資本財・サービス11.9%
金融9.9%
情報技術8.5%
一般消費財・サービス7.3%
コミュニケーション・サービス6.2%
公益事業0.1%
2026年7月末時点・GICS(世界産業分類基準)ベース。合計100.0%

出典:楽天投信投資顧問 月次レポート(2026年7月末時点)

セクターとは、会社を事業の内容ごとに分けたグループのことです。「ヘルスケア」「金融」「情報技術」などに分かれます。

この偏りは、指数が「不況でも配当を維持しやすい会社」を選ぶ結果として自然に生まれます。薬・食品・日用品は、景気が悪くても需要が大きくは減りにくいからです。

一方で情報技術は8.5%にとどまります。中身もテキサス・インスツルメンツやクアルコムなど成熟した企業が中心で、時価総額が大きいだけの会社は入っていません。

クマっち

「アップルやマイクロソフトは入ってないの?」

ふくりん

「調べたら入っていませんでした。配当より成長に力を入れている会社は、この指数だと外れやすいんです」

SCHDは「守りの業種を厚めに持った高配当株の集まり」と捉えると分かりやすいです。この性格が、次に見る「銘柄の選ばれ方」から生まれています。

なぜこの顔ぶれになるのか|増配の質という選定基準

指数が銘柄をふるいにかける4段階のフロー図

この顔ぶれは偶然ではありません。指数の選び方が「増配の質」を重視しているので、必然的にこうなります。

指数は、次の4つの品質指標でスコアをつけます。

  • フリーキャッシュフローの対負債比率(財務の健全さ)
  • 自己資本利益率(ROE)(お金をどれだけ効率よく稼ぐか)
  • 配当利回り
  • 過去5年の増配率

利回りが高いだけの会社や、借金が多い会社は、スコアが下がって外れやすくなります。

出典:S&P Dow Jones Indices(Dow Jones U.S. Dividend 100 Index の指数メソドロジー)

利回りとは、投資した金額に対して、1年でどれくらいの収益が得られるかを示す割合(%)のことです。

さらに「10年以上つづけて配当を払ってきた」という条件を最初に満たす必要があり、歴史の浅い会社はこの時点で外れます。その結果、利回りは3〜4%でも財務がしっかりして増配を続けている、薬・食品・エネルギーの大手が上位に残ります。

クマっち

「利回りが高い会社が上位に来るわけじゃないんだね」

ふくりん

「そうなんです。今の利回りより『配当を増やし続けられるか』を見ている、というのがポイントでした」

本家SCHDの記事で紹介した「増配の質で選ばれた企業」という基準が、そのままこの銘柄リストになっているわけです。増配が続くと利回りがどう育つのかは、こちらの記事で詳しく書いています。

セクターの偏りはリスクにもなる|情報技術が少ない意味

SCHDのセクター偏りが持つ強みと弱みの対比

セクターの偏りは、強みであると同時に弱みでもあります。ヘルスケア・生活必需品・エネルギーに寄っているぶん、これらの業種がそろって不調な局面ではSCHD全体が同じ方向に下がりやすく、情報技術が薄いのでハイテク主導の相場では上値についていけません。

相場の局面守りの業種が多いETFの傾向
ハイテク主導で株価が上昇上昇に乗り遅れやすい
景気減速・金利上昇でハイテクが下落相対的に下げにくい
一般的な傾向。SCHDも同じ方向に振れやすいと考えられます

米国・大型株・特定業種への集中が強いぶん、SCHD1本で世界中の資産をカバーできるわけではありません。

分配金とは、投資信託の運用で得た利益を投資家に配るお金のことです(株の配当のようなもの)。

私は業種の偏りが気になったので、つみたて投資枠ではオルカン(全世界株式)を持ち、値動きの違うものと組み合わせています。2026年8月には楽天SCHDの分配金を初めて受け取りましたが、それでもSCHD1本に寄せるのは避けています。

クマっち

「じゃあSCHDだけを持つのは危ないの?」

ふくりん

「危ないというより『これだけで全部はカバーできない』という感じです。私はオルカンと組み合わせています」

セクターの偏りを理解したうえで、値動きの違う資産と組み合わせるのが現実的だと思います。

構成銘柄は毎年入れ替わる|これは「今の姿」のスナップショット

SCHDの構成銘柄が年1回のペースで入れ替わることを示すタイムライン

ここまで紹介した銘柄と比率は「2026年7月末時点」のものです。指数は年1回、銘柄を入れ替えるので、顔ぶれは少しずつ変わっていきます。

定期見直し(リコンスティテューション)とは、指数が決まったルールにそって組み入れ銘柄を入れ替える作業のことです。

指数は毎年3月に定期見直しを行い、条件を満たさなくなった会社を外して新しい会社を入れます。2025年3月の見直しでは17社が外れて20社が入り、エネルギーの比率が上がって金融の比率が大きく下がりました。

出典:楽天投信投資顧問「SCHD銘柄入れ替え情報2025」

クマっち

「古い記事の比率をそのまま信じちゃダメなんだね」

ふくりん

「そうなんです。私も前に、古い解説記事の比率で勘違いしかけたことがあって…」

この記事のためにデータを調べたときも、私はまず月次レポートの「作成基準日」を確認しました。少し前に読んだ解説だと金融の比率がもっと高かったので、今の数字と並べて重心が動いていることを実感したんです。数年前のSCHDと今のSCHDでは、業種のバランスがそれなりに変わっています。

SCHDの構成銘柄を調べるときは、必ず「いつ時点の情報か」を確認してください。この記事の数字も、2026年7月末という一時点のスナップショットです。

中身が固定されていないからこそ、「質の高い配当株の集まり」という性格が保たれている、とも言えます。

まとめ|顔ぶれを知ると「増配の質」の意味がわかる

SCHDの構成銘柄とセクターのポイントの振り返り

この記事では、SCHDの構成銘柄とセクターの中身を見てきました。

この記事のポイントを振り返ります。
・上位10社はヘルスケア・生活必需品の大型株が中心で、上位10社の合計は全体の約4割
・セクターはヘルスケア21.1%・生活必需品19.8%・エネルギー15.2%と、守りの3業種で半分超(2026年7月末時点)
・情報技術は8.5%と控えめで、時価総額トップのハイテク企業は入っていない
・この顔ぶれは「10年以上の連続配当+4つの品質指標」で選ぶ指数のルールの結果
・構成銘柄は毎年3月に入れ替わるため、比率はあくまで一時点のスナップショット

ここまで読んだあなたなら、「増配の質で選ばれた企業」という言葉を、具体的な会社の顔ぶれとしてイメージできるようになったはずです。

4本の高配当ETF(SCHD・VYM・HDV・SPYD)でセクターの傾向を比べたい方は、こちらの記事もどうぞ。

本家SCHDの中身を知ったうえで、まずは円建てで少額から買える楽天SCHDを、無理のない範囲で積み立てるところから始めてみてください。

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出典

  • 楽天投信投資顧問「楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」月次レポート(作成基準日2026年7月31日/組入上位10銘柄・業種別構成比・投資銘柄数103):rakuten-toushin.co.jp
  • 楽天投信投資顧問「SCHD銘柄入れ替え情報2025」(指数の定期見直し・2025年の銘柄入れ替え数・セクター変動):lp.community.rakuten-toushin.net
  • Schwab Asset Management「Schwab U.S. Dividend Equity ETF(SCHD)」商品ページ(連動指数・経費率0.06%・30日SEC利回り・設定日):schwabassetmanagement.com/products/schd
  • S&P Dow Jones Indices「Dow Jones U.S. Dividend 100 Index」(指数の銘柄選定ルール):spglobal.com
  • 楽天SCHDの正式名称・信託報酬(年0.1238%・税込)・決算頻度(年4回)は楽天証券/楽天投信投資顧問の公表値(2026年7月時点)にもとづきます。セクター・上位銘柄の数値はいずれも過去の一時点のもので、将来の構成や成果を保証するものではありません。

本記事は情報提供が目的で、特定の商品の購入を勧めるものではありません。記載の数値は2026年7月末時点などの実績・公表値であり、将来の成果や構成を保証しません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。

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