クマっち「相場が下がってるってニュースで見ると、なんだか怖くなります…」




「わかります。私も先月、初めてはっきりしたマイナスを経験しました」
相場が下がっている時期は、誰でも不安になります。ニュースやSNSで「暴落」という言葉を見るだけで、なんとなく怖い気持ちになるのは自然なことだと思います。
でも積立投資においては、下がっている時期は「損」ではなく「仕込み期間」として捉え直すこともできます。この記事では、精神論ではなく、ドルコスト平均法の仕組みとしてその理由を説明します。
下落は「損」ではなく「仕込み期間」という考え方



積立投資で下落局面を迎えた時、多くの人はまず「損した」と感じます。でも仕組みの面から見ると、下落は必ずしも悪いことではありません。同じ金額を積み立てている場合、基準価額が下がっている時ほど、多くの口数を買うことができるからです。
この「口数を仕込む」という視点を持てるかどうかが、下落局面との向き合い方を大きく変えます。




「下落してるのに、仕込みなんて言われてもピンとこないです…」




「私も最初はそうでした。次の章で、実際の数字を使って説明しますね」
「仕込み」というと投資家っぽい言い方に聞こえるかもしれませんが、難しいことをしているわけではありません。いつもと同じ金額を、いつもと同じタイミングで積み立て続けるだけです。特別な判断をする必要はなく、むしろ何もしないことが正解というのが、この考え方のポイントだと思っています。
ドルコスト平均法の仕組み:下がるほど多く買える



下落局面で口数が増える理由は、ドルコスト平均法の仕組みにあります。
先ほどの図のように、基準価額が下がるほど、同じ5,000円でも多くの口数を買えます。この「口数」が、将来価格が回復した時の伸びしろになります。逆に、価格が高い時期にたくさん買ってしまうと、平均の取得単価が上がり、その後の伸びしろは小さくなります。
ドルコスト平均法は、こうした「高値づかみ」のリスクを、時間をかけて分散する仕組みでもあります。




「下がった時に買った分が、あとで効いてくるってことですか?」




「そうです。値段が戻った時、安く買えた口数の分だけ、増える量も大きくなります」
この「増える力」は複利の仕組みとも関係しています。



また、下落時に多く買った口数を長期保有することは、利回りが育っていく効果にもつながります。



一括投資であれば、下落局面はただの含み損です。ですが積立投資の場合は、下落している期間も定期的に買い続けているため、下がった分だけ多くの口数を積み増せます。実際、今回の下落局面でも、私のオルカン・楽天SCHDの積立は止めずに続けています。
同じ5,000円ずつですが、基準価額が下がっている分、口数は普段より多く積み増せているはずです。
過去の例:2022年-18.11%→2023年+26.29%



実際に、大きく下がった翌年に大きく回復した例があります。米国の代表的な株価指数であるS&P500では、2022年の年間リターンが-18.11%でしたが、2023年には+26.29%まで回復しました。この間も積立を続けていた人は、2022年の下落局面で口数を多く仕込めていたことになります。
これはあくまで過去の実績です。将来も同じように回復する保証はどこにもありません。「今が買い時」と煽るためではなく、下落時にも積立を続けることの意味を伝えるための例として紹介しています。
一番やってはいけないのは、下がった時に怖くなって積立をやめてしまうことだと思います。やめてしまうと、安く買えるはずだった口数を仕込めなくなるからです。




「なるほど、やめてしまうのが一番もったいないんですね」




「はい。下落そのものよりも、そこで手を止めてしまうことの方が影響が大きいと思っています」
もちろん、必ず2023年のように早く回復するとは限りません。数年単位で低迷が続く可能性もあります。それでも、下落した基準価額で買い続けた口数は、回復した時にそのまま資産の伸びとして返ってくる、という仕組み自体は変わりません。
実際にマイナスを経験してみて



先日の月次報告で、初めて評価損益が-3.39%とはっきりしたマイナスになったことをお伝えしました。



正直、ショックがなかったわけではありません。ですが、不安でアプリに張り付くようなことにはなりませんでした。むしろ逆で、値動きを見る回数はむしろ減りました。




「マイナスなのに見なくなるって、不思議ですね」




「売るつもりがないものの値段は、その日の自分には関係ないと思えるようになったんです」
この感覚は、まだマイナスを経験したばかりの私が言えることの全てです。これが正解かどうかは、正直まだわかりません。ただ、長期・積立が前提だからこそ、今のところは淡々と続けられています。
生活費に影響する金額や、近いうちに使う予定があるお金であれば、同じようには考えられないと思います。今のところ落ち着いていられるのは、あくまで余裕資金の範囲で、長期保有前提だからです。
来月以降、評価損益がどう動くかはわかりません。プラスに戻るかもしれませんし、さらに下がるかもしれません。それでも、この記事で書いた「仕込み期間」という考え方を忘れずに、積立を続けていくつもりです。
まとめ|下がった時こそ、続けることが仕込みになる



・下落は「損」ではなく「仕込み期間」と捉え直せる
・ドルコスト平均法により、基準価額が下がるほど多くの口数を買える
・過去の回復例はあるが、将来の回復を保証するものではない
・一番の失敗は、怖くなって積立をやめてしまうこと
下落は誰にとっても怖いものです。ですが仕組みを知っていれば、「損」ではなく「仕込み期間」として捉え直すことができます。回復が保証されているわけではありませんが、続けることでしか得られないチャンスもあります。
まだ経験が浅い私にとっても、この考え方は大きな支えになっています。
下がった時こそ、いつも通り淡々と積立を続けていきます。








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