SCHD vs VYM vs HDV vs SPYD|米国4大高配当ETFを徹底比較

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クマっち

「高配当ETFって、SCHDにVYMにHDVにSPYD…名前は聞くけど、結局どれを買えばいいのか分からないよ」

ふくりん

「私も同じところで止まっていました。4本とも「米国の高配当株にまとめて投資する」点は同じですが、中身の考え方はけっこう違うんです」

米国の代表的な高配当ETFは、SCHD・VYM・HDV・SPYDの4本です。どれも1本で数十〜数百の高配当株に分散できますが、利回りの高さ・増やし方・コスト・中身の顔ぶれはそれぞれ違います。この記事では、その違いを各運用会社の公式データだけを使って並べて比較します。

先に結論をいうと、「どれが一番いい」ではなく「何を重視するか」で向いているETFは変わります。自分の目的に当てはめながら読んでみてください。

目次

高配当ETF4本をまず一覧で比較|SCHD・VYM・HDV・SPYD

米国4大高配当ETF(SCHD・VYM・HDV・SPYD)の位置づけ

結論から言うと、4本は「利回りの高さ」と「増配のしかた」で性格が分かれます。まずは主要な数字を一覧で見てみましょう。

項目SCHDVYMHDVSPYD
運用会社シュワブバンガードブラックロックステート・ストリート
連動指数ダウ・ジョーンズ
米国配当100
FTSE
ハイディビデンド・イールド
モーニングスター
配当利回りフォーカス
S&P500
高配当
経費率(年・税込)0.06%0.04%0.08%0.07%
30日SEC利回り約3.1%4本で最も低め3.14%4.27%
組入銘柄数約1006057579
設定年2011年2006年2011年2015年
分配頻度年4回年4回毎月年4回
各運用会社の公式資料より(数値の時点は記事末の「出典」を参照)

利回りだけを見るとSPYDが頭ひとつ抜けています。ただし「今の利回り」は選ぶ基準のひとつにすぎません。

出典:各運用会社の公式ファクトシート・目論見書(くわしくは記事末の「出典」を参照)

SCHD|増配の質で選ぶ王道ETF

SCHDの経費率・組入銘柄数・強み

SCHDは、10年以上連続で配当を出し、財務も健全な企業だけを約100社選ぶETFです。4本のなかでは「増配」を最も強く意識した設計になっています。

増配とは、企業が前年より配当金を増やすこと。SCHDが連動するダウ・ジョーンズ米国配当100指数は、過去5年の増配率も銘柄の選定条件に含めている。

実際、SCHDの1株あたり分配金は過去10年でならすと年およそ10%のペースで増えてきました(直近3年は年8%前後とペースは鈍化)。今の利回りは約3.1%でVYMより高くSPYDより低い水準ですが、増配が続けば「買った値段に対する利回り」は年々上がっていきます。

SCHDが連動する指数のしくみは、こちらの記事でくわしく解説しています。

出典:Charles Schwab Investment Management「SCHD Summary Prospectus(Form 497K)」(連動指数・経費率)/Digrin(SCHD Dividend Growth Rate)(配当成長率)

VYM|約600銘柄に広く分散・コストは最安級

VYMの経費率・組入銘柄数・強み

VYMは、米国の高配当株を約605銘柄と幅広く組み入れるETFです。経費率は年0.04%と4本で最も安く、1銘柄あたりの比重が小さいので値動きは比較的おだやかです。

クマっち

「銘柄数が多いと、なにが良いの?」

ふくりん

「1社の減配や不祥事の影響を受けにくいんです。そのかわり、当たり銘柄が伸びても全体へのインパクトは小さめになります」

連動指数がREIT(不動産投資信託)を除いているため、分配利回りは4本のなかで最も低めです。利回りの高さより「広い分散」と「低コスト」を重視する人に向いています。

出典:Vanguard「VYM Fact Sheet(2026年6月30日時点)」(連動指数・経費率0.04%・組入銘柄数605・REIT除外)

HDV|財務の健全さで75銘柄に厳選(2026年なかばから毎月分配に)

HDVの経費率・組入銘柄数・特徴

HDVは、財務の健全さと配当の持続性を重視して約75銘柄に絞り込むETFです。エネルギー・生活必需品・ヘルスケアといったディフェンシブなセクターの比率が高いのが特徴です。

2026年なかばから、分配が毎月に変わり、こまめに分配金を受け取れるようになりました。経費率は年0.08%で、4本のなかではやや高めです。

クマっち

「毎月お金が入るのは嬉しいけど、税金は変わらないの?」

ふくりん

「受け取る回数が細かくなるだけで、かかる税金の合計は基本的に同じです」

毎月分配は「使う楽しみ」を感じやすい一方、受け取るたびに課税される(再投資に回すなら手間が増える)点は知っておきたいところです。

出典:BlackRock(iShares)「HDV Fact Sheet(2026年6月30日時点)」(連動指数・経費率0.08%・30日SEC利回り3.14%・組入銘柄数75・毎月分配・セクター構成)

SPYD|利回りは4本で最上位・値動きも大きめ

SPYDの経費率・組入銘柄数・特徴

SPYDは、S&P500のなかから配当利回りの高い約80銘柄を、ほぼ同じ重さで組み入れるETFです。30日SEC利回りは4.27%と4本で最も高く、「いま受け取れる配当」を最優先する設計です。

そのぶん、不動産(約24%)や金融の比率が高く、景気や金利の動きに影響されやすい構成です。過去には減配した年もあり、値動きは4本のなかで大きめです。

クマっち

「利回りが一番高いなら、SPYDが正解なんじゃないの?」

ふくりん

「「今の利回り」は一番ですが、増配のしくみは弱めです。長く持つほど、増配するETFに利回りで追い抜かれることもあります」

短期的に高い分配金がほしい人には向きますが、10年20年かけて「利回りを育てたい」人には物足りなく感じるかもしれません。

出典:State Street Global Advisors「SPYD」(2026年9月時点/連動指数・総経費率0.07%・30日SEC利回り4.27%・組入銘柄数79・セクター構成)

増配率・利回り・経費率で4本を整理

本と一杯のお茶のある机(要点を整理する場面)

ここまでの内容を、この記事の軸である4つのものさしで整理します。どれも「良い・悪い」ではなく「性格の違い」です。

・利回りの高さ:SPYD > HDV > SCHD > VYM
・増配のしかた:SCHDが最も明確(他3本は連続増配の基準を持たない)
・経費率の安さ:VYM(0.04%)< SCHD(0.06%)< SPYD(0.07%)< HDV(0.08%)
・分散の広さ:VYM(605銘柄)> SCHD(約100)> SPYD(79)> HDV(75)
・値動きの安定:VYM・HDVがおだやか、SPYDが大きめ

「利回りは今すぐ高いほうがいい」ならSPYD寄り、「時間をかけて増やしたい」ならSCHD寄り、という整理になります。次の章で、目的別に落とし込みます。

目的別|どれを重視するかで向いているETFは変わる

棚に並んだ本と観葉植物(目的に合うものを選ぶ場面)

結論として、4本に優劣はなく「何を重視するか」で選ぶETFが変わります。代表的な4タイプで整理します。

・今すぐの利回りを最優先 → SPYD(値動きの大きさは許容する前提)
・増配で利回りを育てたい → SCHD(今の利回りは中くらい)
・とにかく広く分散+低コスト → VYM(利回りは4本で最も低め)
・毎月の分配と財務の堅さ → HDV(経費率はやや高め)

複数を組み合わせて役割分担させる考え方もあります。ただし始めのうちは、まず1本を決めて続けるほうがシンプルです。

クマっち

「1本だけなら、どれを選べばいいの?」

ふくりん

「そこは目的しだいで、私が「これが正解」とは言えません。次の章で、私自身がどうしているかだけ正直に書きます」

正直な立場|私が持っているのは楽天SCHD経由のSCHDだけ

ノートとコーヒーのある机(4本を見くらべる筆者)

正直に書くと、私が実際に保有しているのは4本のうちSCHDだけです。それも米国ETFのSCHDではなく、日本の投資信託「楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」(愛称:楽天・SCHD)を通じて持っています。

楽天SCHDは、本家SCHDと同じ指数に連動する投資信託。信託報酬は年0.1238%(税込)で、円で・少額から・自動積立で買えるのが米国ETFとの違いです。

出典:楽天投信投資顧問「楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」(信託報酬 年0.1238%・税込)

クマっち

「他の3本は買わないの?」

ふくりん

「今のところ予定はありません。まずSCHD系を続けて、必要を感じたら考えるつもりです」

そのため、VYM・HDV・SPYDについては実体験ではなく、公式データと一般的な特徴の比較に徹しました。使ってみた感想を語れるのはSCHD(楽天SCHD経由)だけ、というのが正直なところです。

参考までに、私の現在の積立は月1万円(オルカン5,000円・楽天SCHD5,000円、2026年8月時点)です。高配当を体験する枠としては、まずこれで十分だと考えています。

高配当は不利と知りながら楽天SCHDを選んだ経緯は、こちらの記事に書いています。

まとめ|「一番いいETF」ではなく「目的に合うETF」を選ぶ

窓辺のコーヒーと観葉植物(読み終えて考えをまとめる場面)

この記事でお伝えしたのは、SCHD・VYM・HDV・SPYDは「どれが優れているか」ではなく「何を重視するかで向き不向きが変わる」ということです。4本とも米国の高配当株に分散できますが、利回り・増配・コスト・中身の性格が違います。

・SPYD:利回りは4本で最上位(4.27%)。ただし不動産の比率が高く値動きは大きめ
・SCHD:利回りは中くらい(約3.1%)だが、増配で「育つ利回り」を狙える。経費率0.06%
・VYM:約605銘柄に広く分散、経費率0.04%と最安。利回りは4本で最も低め
・HDV:財務の健全さで75銘柄に厳選、2026年から毎月分配。経費率0.08%とやや高め

まずは「今すぐの利回り」か「育てる利回り」か、どちらを重視するかを決めるのが選びやすい入口です。1本に絞れないときは、少額で始めて実際の値動きと分配を体験してから考えるのも手です。

他人の「おすすめ」ではなく、あなたの目的でETFを選んでみてください。

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出典

出典:Charles Schwab Investment Management「Schwab U.S. Dividend Equity ETF(SCHD)Summary Prospectus(Form 497K、2026年2月27日)」(連動指数=ダウ・ジョーンズ米国配当100、経費率 年0.06%)

出典:Digrin「SCHD Dividend Growth Rate」(過去10年・直近3年の1株あたり配当成長率)

出典:Vanguard「Vanguard High Dividend Yield ETF(VYM)Fact Sheet(2026年6月30日時点)」(連動指数=FTSEハイディビデンド・イールド、経費率 年0.04%、組入銘柄数605、設定日2006年11月、四半期分配、REIT除外)

出典:BlackRock(iShares)「iShares Core High Dividend ETF(HDV)Fact Sheet(2026年6月30日時点)」(連動指数=モーニングスター配当利回りフォーカス指数、経費率 年0.08%、30日SEC利回り3.14%、組入銘柄数75、分配頻度=毎月、セクター構成)

出典:State Street Global Advisors「SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF(SPYD)」(2026年9月時点/連動指数=S&P500高配当、総経費率 年0.07%、30日SEC利回り4.27%、組入銘柄数79、設定日2015年10月、セクター構成)

出典:楽天投信投資顧問「楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」(信託報酬 年0.1238%・税込)

※SCHDの30日SEC利回りはSchwab Asset Managementの公表値にもとづく2026年8月時点の水準(約3.1%)です。利回り・増配率・セクター比率はいずれも各時点の数値であり、将来の成果を保証するものではありません。

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