クマっち「楽天SCHDと個別の高配当株、どっちを増やしていけばいいのか迷ってます…」




「その気持ち、すごくわかります。私も両方持っていて、正直どちらにも良さがあって悩みました」
この記事では、楽天SCHD(投資信託・積立)と個別高配当株の両方を保有している筆者が、「どちらが得か」という損得の結論を出すのではなく、保有形態としての違いを実体験ベースで比較します。個別の銘柄名や保有金額は出さず、管理の手間・値動きへの向き合い方・個別株ならではの楽しさという軸で整理します。
楽天SCHDと個別高配当株、そもそもの違い



楽天SCHDと個別高配当株の違いは、「誰が銘柄を管理するか」という一点にあります。
楽天SCHDは投資信託で、米国の高配当株約100銘柄に自動で分散投資する仕組みです。個別高配当株は、投資家自身が1社の株式を直接購入し、保有し続ける仕組みです。
出典:楽天投信投資顧問 月次レポート(銘柄数は2026年時点の実績で、定期的な入れ替えにより変動します)




「どっちも『高配当』って名前がつくけど、中身はけっこう違うんだね」




「はい。この『管理する主体の違い』が、これから比較する手間や値動きの違いの根っこになっています」
この前提を踏まえたうえで、実際に両方を保有している立場から、具体的な違いを1つずつ比較していきます。
ちなみに楽天SCHDには「やめとけ」という声があります。その理由を一つずつ検証した記事はこちらにまとめています。



管理の手間で比較|積み立てるだけか、銘柄を選び続けるか



管理の手間という面では、楽天SCHDの方が圧倒的に楽だと感じています。
楽天SCHDは積立設定さえしてしまえば、あとは自動で買付されます。約100銘柄の入れ替えも運用会社側で行われるため、自分で銘柄を選び直す必要がありません。




「個別株だと、ずっと企業のニュースをチェックしないといけないイメージがあります」




「私も実際そうしています。楽天SCHDは積立設定にしてから数ヶ月放置していても気にならないんですが、個別株は決算発表の時期になると少し身構えますね」
手間を減らしたいなら楽天SCHD、企業を追いかけること自体が苦にならないなら個別株、というのが今のところの実感です。
個別株を組み合わせて毎月配当を作ろうとしている、現在進行形の試行錯誤はこちらで紹介しています。



値動きへの向き合い方で比較|含み損でも焦らない理由



値動きへの向き合いやすさも、楽天SCHDの方が安心して見ていられると感じています。
楽天SCHDは積立(ドルコスト平均法)で少しずつ買っているため、価格が下がった月は「安く買えている」と捉えられます。一方で個別株は、まとまった金額を1社に投資している分、株価そのものの動きが気になりやすいと感じています。
正直に言うと、楽天SCHDの値動きはほとんど気にならなくなりました。含み損になっている月があっても、焦って売ろうとは思いません。毎月同じ金額を買い続けるだけなので、価格が高いか安いかを都度判断する必要がないからだと思います。




「含み損になっても平気なんですか?」




「はい。個別株だと1社の株価そのものを追いかける分、良くも悪くも感情が動きやすいです。楽天SCHDは『今日いくらで買うか』を自分で決めなくていいぶん、精神的にはかなり楽になりました」
値動きに一喜一憂したくない人ほど、積立形式の楽天SCHDの方が続けやすいはずです。
分散性で比較|1社集中のリスクと、自動で入れ替わる約100銘柄



分散性の面でも、楽天SCHDに分があります。
個別高配当株は、1社に投資している以上、その企業の業績が悪化すれば減配や株価下落の影響をそのまま受けます。楽天SCHDは約100銘柄に分散されているため、1社が減配しても残りの銘柄でカバーされる仕組みです。
出典:S&P Dow Jones Indices「Dow Jones U.S. Dividend 100 Index」
この自動分散の仕組みと、利回りが年々育っていく考え方については、こちらでさらに詳しく解説しています。



個別株にしかない魅力|優待と、企業を選ぶ楽しさ



ここまで手間や値動きの面では楽天SCHDに分があると書きましたが、個別株には楽天SCHDにはない魅力もあります。
個別株は銘柄ごとに配当額も株主優待も異なります。楽天SCHDのように自動でまとめて分散される仕組みにはない、「自分でこの企業を選んだ」という感覚そのものが、個別株投資の価値だと感じています。




「手間がかかるのに、それでも個別株を持ち続けているのはなんでですか?」




「効率だけを考えたら楽天SCHDに寄せた方が楽なんですけどね。応援したい企業を自分で選んで、優待や配当という形で返ってくるのを見るのは、投資信託にはない楽しさなんです」
効率だけで考えるなら楽天SCHDに一本化した方が合理的かもしれません。それでも個別株を手放さないのは、企業を選ぶ楽しさそのものに価値を感じているからです。
手間や値動きのしんどさより、選ぶ楽しさが上回るなら、個別株を持ち続ける理由になります。
税金の観点で比較|NISA口座なら差はほとんどない



税金の面では、NISA口座を使えば楽天SCHDと個別株でほとんど差がありません。
通常、分配金・配当金(運用の利益から支払われる普通分配金)には20.315%(所得税・復興特別所得税・住民税の合計)が課税されます。楽天SCHDも個別高配当株も、NISA口座内で保有していれば、この税金がかかりません。
出典:国税庁タックスアンサー No.1330(2026年時点の配当所得の税率20.315%の内訳)
課税口座(特定口座・一般口座)で保有する場合は、楽天SCHD・個別株のどちらでも同じ税率がかかります。税金は保有形態を選ぶうえでの決め手にはなりにくいポイントです。
楽天SCHDvs個別高配当株 比較表と向いている人



ここまでの比較を、表として整理します。
| 比較項目 | 楽天SCHD | 個別高配当株 |
|---|---|---|
| 管理の手間 | 積立設定のみ・銘柄入れ替えも自動 | 決算・配当方針を自分で確認 |
| 値動きへの向き合い方 | 積立で価格を都度判断しない | 1社の株価そのものを追いかける |
| 分散性 | 米国約100銘柄に自動分散 | 1社に集中 |
| 個別株ならではの魅力 | — | 優待・企業を選ぶ楽しさ |
| 税金(NISA口座内) | 非課税 | 非課税 |
この比較をもとに、どちらが向いているかを整理すると次のようになります。




「どっちかに絞らなきゃいけない、ってわけでもなさそうですね」




「はい、私自身も両方持っています。土台を楽天SCHDに置きつつ、楽しみとして個別株を組み合わせる、という選び方もありだと思います」
まとめ|両方持ってみて分かったこと



この記事では、楽天SCHDと個別高配当株を比較しました。違いは以下のとおり。
・管理の手間は楽天SCHDの方が少ない。積立設定のみで銘柄入れ替えも自動
・値動きへの向き合い方も楽天SCHDの方が安心しやすい。積立なので価格判断が不要
・分散性も楽天SCHDが優位。約100銘柄への自動分散で1社集中リスクを避けられる
・個別株ならではの魅力は、優待と企業を自分で選ぶ楽しさ
・税金はNISA口座なら両方とも非課税で、差はほとんどない
正直な立場として、私は「どちらが得か」を断定できるほどの実績を持っていません。10年後にどちらの成果が大きいかは、私自身にもまだ分かりません。ただ、続けやすさという観点なら、今の実感として楽天SCHDに分があります。
数年後の見通し(Yield on Costのシミュレーション)は、こちらの記事でより詳しく計算しています。あわせて読むと、この記事の内容がより立体的に見えてくるはずです。



ここまで読んだあなたなら、どちらが「絶対に正解」というものではないと分かったはずです。まずは自分がどちらを続けやすいか、少額から試してみませんか。
出典
- 金融庁 NISA特設ウェブサイト「NISAを知る」(NISA口座内の分配金・譲渡益が非課税になる仕組み、非課税保有限度額の根拠):fsa.go.jp/policy/nisa2/about
- 課税口座の税率20.315%は所得税・復興特別所得税・住民税の合計(2026年時点。国税庁タックスアンサー No.1330「配当金を受け取ったとき(配当所得)」):nta.go.jp
- 楽天SCHDの投資銘柄数(約100銘柄)は、楽天投信投資顧問 月次レポートによる(2026年時点の実績。銘柄数は定期的な入れ替えで変動し、将来の銘柄数を保証するものではありません)
- 指数の銘柄除外基準(10年以上連続の配当支払い実績等)は、S&P Dow Jones Indices「Dow Jones U.S. Dividend 100 Index」のメソドロジーによる






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