【警告】「分配金あり」投資信託は絶対買うな!仕組みと落とし穴を完全解説

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「投資信託って、分配金がもらえるタイプの方がお得なんじゃないの?」そう思って商品を選んでいませんか?実は「分配金あり」の投資信託には、初心者が気づきにくい落とし穴があります。

クマっち

「投資信託って『分配金あり』のほうがお得なんじゃないの?お金がもらえるなら嬉しいし。」

ふくりん

「私も最初はそう思ってたんですが、調べてみたら実は逆に損するケースがあるって知って驚いたんです。しかも『再投資コース』を選べば大丈夫でしょ?という誤解もあって…。」

この記事を読めば、「分配金あり」投資信託を選ぶと長期投資で損する仕組みがわかり、正しい銘柄選びができるようになります。

私が楽天証券で投資信託の積立を始めたとき、似たような名前のファンドが画面にいくつも並んでいて戸惑いました。スマホの検索結果には、同じシリーズ名なのに片方だけ「(分配金あり)」と書かれた商品が表示されていて、最初は「お金がもらえるなら、こっちの方が得じゃないの?」と思ったんです。

名前がほぼ同じだけど絶妙に違うやつが・・・

気になって色々調べてみましたが、実は仕組みを誤解していたとわかったんです。

資産運用業協会(旧・投資信託協会)の2024年アンケート調査によると、「分配金が支払われると基準価額が下がる」という仕組みを正しく知っている投資家は約30%のみ。実に7割の投資家が誤解しています。

引用元:投資信託協会(該当箇所はP.38、図4-16)

目次

「分配金あり」投資信託の仕組みとは?

分配金ありと分配金なし(累積型)の違いを比較した図解

投資信託には、運用で得た利益を定期的に投資家へ支払う「分配金あり」タイプと、利益を支払わずにそのまま運用に回す「分配金なし(累積型)」タイプがあります。

分配金とは、投資信託の純資産(ファンドに積まれたお金)から投資家に配られるお金のことです。株の配当金と似ていますが、大きな違いが一つあります。株の配当金は会社の利益から支払われますが、投資信託の分配金は、利益が出ていなくても支払われることがあります。

私が画面で見かけた2つのファンドも、運用している中身(投資先)はほとんど同じシリーズでした。違うのは「利益を分配金として受け取るか、そのまま運用に回すか」という設定だけ。名前が似ているからこそ、選ぶときは要注意だと感じました。

普通分配金と特別分配金(元本払戻金)の違い

分配金には2種類あります。この違いを理解することが重要です。

普通分配金:運用益(利益)から支払われる分配金。課税対象。
特別分配金(元本払戻金):利益が不足している時に、自分が預けた元本の一部を戻しているだけ。非課税だが、資産は実質減っている。

「特別分配金は非課税でお得!」と感じる人もいますが、これは単に自分のお金が戻ってきているだけです。利益ではありません。

クマっち

「分配金って、配当金と同じってこと?」

ふくりん

「私もそこを混同してたんですが、全然別物でした。特に特別分配金は利益ゼロでも払い出される仕組みなので、気づかないまま元本が削られていることがあるんです。」

投資信託の基本を知りたい方は、まずこちらから読んでみてください。

「特別分配金」で複利効果が失われる理由

特別分配金によって基準価額が下がる仕組みを表した図解

基準価額(投資信託の1万口あたりの価格)は、分配金を支払うとその金額分そのまま下がります。基準価額10,000円のファンドが500円の分配金を支払うと、基準価額は9,500円に下がります。つまり、もらった分配金の分だけ運用していたお金が減ってしまうのです。

これが「分配金あり」の最大の問題点です。複利(利益を元本に加えて再投資することで、雪だるま式に増える仕組み)の効果を最大限に活かすには、利益をできるだけ運用に残しておく必要があります。分配金として外に出してしまうと、その分が複利の輪から外れてしまい、長期的に見ると資産が増えにくくなってしまうのです。

分配金を受け取った分は、NISA口座であっても再び非課税枠に戻すことはできません。一度外に出たお金を再投資するには、新たな投資枠を使う必要があります。

具体例:10年間運用した場合のシミュレーション

分配金ありと累積型の10年シミュレーション比較

分配金あり・なしで実際にどれくらい差が出るのか、わかりやすくするために簡略化した例で計算してみます。100万円を年5%で10年間運用し、「分配金あり」は毎年、基準価額の3%を分配金として受け取ると仮定します(実際の利回りやファンドの設定によって結果は変わります)。

タイプ10年後の基準価額(残り資産)10年間の分配金累計合計(資産+分配金)
分配金なし(累積型)約163万円0円約163万円
分配金あり約122万円約33万円約155万円

分配金として受け取った分を含めて合計しても、分配金なし(累積型)の方が約8万円多く資産が残る計算になりました。分配金として支払われた分だけ複利の効果が薄れてしまうためです。

この計算を自分でやってみて、私は「やっぱり累積型が良いな」と心から思いました。何もしなくても自動で再投資されるしくみの方が、面倒くさがりな私には合っていると感じています。

購入前にチェックすること:①商品名に「(分配金あり)」「(年1回決算型)」などの表記がないか ②同じシリーズに分配金なし(累積型)の商品がないか ③目論見書の「分配方針」の欄で利益が出ていなくても分配金を出す方針かどうか

「分配金あり×再投資コース」でも損をする理由

分配金あり再投資コースの2つの落とし穴
クマっち

「分配金ありでも『再投資コース』にすれば、自動で再投資されるから累積型と同じじゃないの?」

ふくりん

「それも調べてみたら、実は2つの落とし穴があるんです。私も最初は『再投資コースなら問題ない』って思ってたので、びっくりしました。」

落とし穴①:課税口座では税引き後しか再投資されない

課税口座(特定口座・一般口座)の場合、普通分配金には約20.315%の税金がかかります。分配金100円が発生した場合、税金約20.3円が引かれた残り約79.7円だけが再投資されます。累積型なら100円がそのままファンド内で複利運用されるので、再投資コースは税効率が下がってしまいます。

落とし穴②:NISA口座でも非課税投資枠を消費する

NISA口座なら分配金が非課税になるので大丈夫では?と思いがちですが、再投資型でも「分配金の再投資 = 新規購入」と見なされるため、非課税投資枠を追加で消費します。新NISAのつみたて投資枠には年間120万円の上限があるので、再投資で枠が埋まると新たな積立ができなくなる恐れがあります。

累積型(分配金なし)のファンドは、ファンド内部で自動的に再投資されるので税金がかからず、NISA枠も消費しません。これが累積型が長期投資に最適な最大の理由です。

NISAのつみたて投資枠についてもっと詳しく知りたい方はこちらも参考にどうぞ。

「分配金あり」が得だと思ってしまう3つの誤解

分配金ありと分配金なしの比較

ここまで読むと「分配金ありは損するだけ」と感じるかもしれませんが、誤解しやすいポイントを整理しておきます。

誤解①「分配金がもらえると資産が増えている気がする」
→ もらった分配金の分だけ基準価額が下がるので、資産全体では増えていません。手元にお金が届くので増えたように感じますが、左ポケットから右ポケットへ移動しているだけです。

誤解②「特別分配金は非課税だからお得」
→ 特別分配金は自分の元本が返ってきているだけ。非課税なのは「利益がないから課税できない」という意味です。お得ではありません。

誤解③「再投資コースにすれば累積型と同じ」
→ 課税口座では税引き後の金額しか再投資されず、NISA口座では再投資でNISA枠を消費するため、累積型より不利です。

「分配金あり」が向いているケース:退職後など、運用しながら毎月の生活費として定期的にお金を受け取りたい人。ただし資産を「増やしたい」段階の人には向いていません。

クマっち

「じゃあ資産形成中は絶対に『分配金なし』を選べばいいんだね?」

ふくりん

「そうです。私はオルカンの累積型を選びました。長期で増やしたい段階なら、分配金なし(累積型)一択だと今は思っています。」

投資信託を選ぶときの参考に、人気の2ファンドを比較した記事もあわせてどうぞ。

よくある質問

分配金あり投資信託のよくある質問
分配金がもらえるとお金が増えている気がするけど違うの?

もらった分配金の分だけ基準価額が下がっているので、資産全体(基準価額×口数+もらった分配金)で見ると、分配金なしのファンドとほとんど変わらないか、むしろ少なくなっています。手元にお金が増えたように感じるのは「見た目だけ」のケースがほとんどです。

NISA口座なら分配金ありでも問題ない?

NISA口座では分配金が非課税になりますが、再投資する場合は新規購入と同じ扱いになりNISAの非課税投資枠を消費します。累積型なら枠を消費せずにファンド内部で自動的に複利運用されるため、長期資産形成にはNISAでも累積型が有利です。

「分配金あり」を選んでもいいケースはある?

退職後などに、運用しながら毎月の生活費として定期的にお金を受け取りたい人には向いている場合があります。ただし、資産形成の途中で「増やしたい」段階の人には、分配金なし(累積型)の方が合理的です。なお毎月分配型の多くはNISAのつみたて投資枠の対象外となっています。

商品名に「分配金あり」と書いていないファンドは累積型と考えていい?

基本的にはそう判断して問題ありませんが、必ず目論見書の「収益分配方針」で確認しましょう。「原則として分配を行わない」「収益の留保」などの記載があれば累積型です。同じシリーズでも「(年1回決算型)」などの表記がある場合は分配金ありの可能性があります。

まとめ|初心者は分配金なし(累積型)を選ぼう

分配金あり投資信託のポイント

「分配金あり」投資信託は、もらえるお金が増えているように見えても、実は基準価額が下がって資産が外に出ているだけ、ということがよくあります。資産形成の途中である初心者は、複利効果を最大限活かせる「分配金なし(累積型)」を選ぶのが基本です。

・分配金ありは、運用益を定期的に支払うタイプ。分配金なし(累積型)は利益をそのまま再投資するタイプ
・分配金を支払うと、その金額分だけ基準価額が下がる
・利益が出ていない時の分配金(特別分配金)は、自分の元本を払い戻しているだけ
・再投資コースでも、課税口座は税引き後のみ再投資・NISAでは枠を消費するため累積型より不利
・資産を増やしたい段階の人は「分配金なし(累積型)」を選ぶのが基本

クマっち

「結局、初心者はどっちを選べばいいの?」

ふくりん

「私はオルカンを選ぶときに『分配金なし(累積型)』を選びました。長期で資産を増やしたい人には、こちらがおすすめです。」

これから投資信託を選ぶときは、商品名やパンフレットに「(分配金あり)」「(年1回決算型)」などの表記がないか必ず確認してみてください。同じシリーズでも、分配金なしのタイプが別に用意されていることが多いです。

分配金の落とし穴がわかったなら、次は分配金なし・低コストのインデックスファンドを選んでみましょう。ここまで読んだあなたなら、正しい選択ができます。

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